スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2018.03.04

コラムVol.83『首元に視線を』

  • Category FASHION

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「冬の小物使いと言ったら」

 

 スタイリングをする上で、“小物使い”は重要だ。ここ数年、高い位置にベルトを着けることで、スタイル全体のバランスを整える、ウエストマークが人気を集めていた。しかし冬では首周りを飾る「巻物」が大事な役割を果たす。今回はマフラーやストールについてのトレンドを解説する。

 

 

 

「Simple is best」

 

 今冬の巻物は顎が隠れる程、ボリューミーになっている。一言でボリューミーといっても、巻物の種類、巻き方は豊富にある。多くの人がSNSでトレンドをチェックするようになった今、巻き方アレンジの考案、習得はとても簡単。そんな中今季は、スヌードの姿はあまり見られず、“シングルループ”巻きのマフラーやストールを見掛ける事が多い。シングルループ巻きとは、半分に折ったストールを首にかけ、端の部分をもう片方のループ状の輪に通すといった、オーソドックスな巻き方だ。別名“スタイリッシュ巻き”と言っていいほど、スタイルアップに適した巻き方でもある。

 

 

 

「今流の巻き方は?」

 

 今流のシングルループの巻き方は、きつく締め付けず、緩くフワっと巻くのがポイント。そしてストールの端は、思いっきり広げて存在感をアピールする。トレンドのボリューミーさを手軽に取り入れるだけでなく、大きく垂れ下がるストールの端が視線をタテに伸ばすため、スタイルをバランスよく整えてくれる。スヌードをつけたように、クシャっと、ただ巻いた時になりがちな、雪だるまのようなシルエットから、一気に解放される。また、このシンプルな巻き方は、アイテムの良さを殺すことはなく、柄、素材、デザインなど、ファッショニスタの小物に対するこだわりをしっかりストリートで表現できるのだ。

 

 

 

「常識はいらない」

 

 他のアレンジ方法はどうだろう。確かにシングルループ巻きは、圧倒的に多く、今流の巻き方と言っていい。しかし、流行の波には乗らず、冬の必需品であるストールを“巻かない”、“つけない”という新しい選択肢も生まれている。ストールやマフラーと聞くと、首に巻くイメージが強い。しかしそれをあえて巻かず、首にかけておくだけというスタイリングがストリートで見られた。防寒目的ではなく、デザインの一部、または差し色として、スタイリングに溶け込んでいた。さらに巻物は一切つけない人も中にはいる。これは、タートルネックブーム、襟のデザインがボリューミーになったことが背景としてうかがえる。このようにストリートでは、枠にとらわれず、首周りのオシャレを楽しんでいた。

 

 

 

 

 

 

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