スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2016.08.01

コラムVol.25『脱力スタイルの極み』

  • Category FASHION

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ベルトのトレンド

 

 特にトレンドの変化がみられないベルト。しかし、最近のストリートではなんと「シューレース(紐)」をベルト代わりに身につける人をよく見掛けるようになった。

 

                 

 

発祥元はスケーター

 

 元はスケーターがスケートをする際、ベルトのバックルで腹部に怪我するのを避ける為に、シューレースを使用していたのが始まり。発祥元がスケーターというだけあって、メンズの着用率が高く、主に【シャツ×スラックス】など、キレイめコーデの外しとして着用していた。自己主張が無いのに、程よくカジュアルダウン+抜け感を演出できるのが人気の理由だ。他アイテムと喧嘩することはなく、気軽に取り入れられるのも嬉しいポイント。レディースの着用率はまだ低いが、どんなスタイルにも馴染む為、紐ベルトユーザーは今後益々増加するだろう。

 

                  

 

若者のベルト離れ

 

 シューレースの他にも、今のストリートでは様々なアイテムがベルトの代わりとして用いられている。例をあげると、「スカーフ」や「帯締め」だ。帯締めとは、着物の帯を結んだ上からアクセントとして用いられる縄のように編まれた紐のこと。本来は着物に使うのが一般的だが、そのカラフルで可愛らしいルックスからベルトとして用いる人が急増した。また、ウエストにゴムが入ったイージーパンツが主流になるなど、“若者のベルト離れ”を感じる。ベルトはどこか“カッチリ感”が生まれるが、“脱力感”が流れとなっている今、その現象が起きるのも必然なのかもしれない。

 

                 

 

 ただの紐が、今夏予期せぬトレンドが生みだしたが、来年以降も続くのか注目したい。

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