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おしゃれなZ世代の「行ってみたい」が「ここに行く」に変わる、旅行の意思決定に関する街頭インタビュー調査
おしゃれなZ世代の「行ってみたい」が「ここに行く」に変わる、旅行の意思決定に関する街頭インタビュー調査
おしゃれなZ世代18人の、旅行先の選び方と情報収集に関するインタビュー調査【18名の生の声(一次情報)ダウンロード可能】

一般財団法人日本ファッション協会が運営する「スタイルアリーナ(style-arena.jp)」は、おしゃれなZ世代の旅行の意思決定プロセスを探るべく、街頭インタビュー調査を実施しました。
みなさん、旅行はどのようなきっかけで計画しますか?「ずっとハワイに行きたかった」という憧れから始まる人もいれば、「海が見たい」「気分転換したい」「友人に会いたい」といった気分や目的から考え始める人もいます。
今回の18人を見ていくと、旅行の始まり方も、そこから「ここに行く」と決めるまでの情報の使い方も、一様ではありません。まずは、それぞれの『旅行の決め方』が見える、特徴的な声を覗いてみます。

(24歳・コンサルタント)
マレーシアやシンガポールに行きたいと思った最初のきっかけは、Instagramで見た写真が綺麗だったからです。特に気になったのが、シンガポールのチャンギ国際空港の写真です。天井から滝が流れている写真を見て、綺麗だなと思って気になりました。

(22歳・アパレル)
普段は、TikTokでイベントを調べたり、Instagramで行きたいところを見たりします。気になるところを見つけたら、TikTokからGoogle Mapsも見て、楽しそうだったら行きます。たくさんの人の意見を細かく見比べるというより、フィーリングで決めることも多いです。

(26歳・経理)
Instagramでタイについてずっと調べていたら、タイ関連のリールがいっぱい出てくるようになりました。そこから「ナイトマーケットに行きたいな」とか、「海が綺麗だから行きたいな」という感じで、現地でやりたいことが増えていきました。

(30歳・会社員)
今回の京都は以前にも割と行ったことがあったので、ライトな情報が載っているものより、しっかり情報が書いてある雑誌がいいなと思って、中身を見て選びました。「ことりっぷ」とか、そっち系を見ます。

(22歳・アパレルECサイト運営)
韓国には何回も行っているので、そういう意味でフッ軽で行けることが、釜山に決めた理由です。現地のお店はTikTokで「釜山」と検索して紹介動画を見て、気になったところはNAVER Mapで写真やクチコミを確認します。ホテルや行くエリアは先に決めますが、細かくどのお店に行くかまでは決めず、現地で選ぶことも多いです。
旅行の出発点にあったのは、その時々の「気分」や「目的」でした。そこに友人や恋人からの提案や、SNSで見かけた場所、費用や移動時間などの条件が重なり、行き先が少しずつ具体化していきます。また、SNSで情報を見ていくうちに、「そこで何をしたいか」が具体的になっていく人も見受けられます。
旅程も最初からすべてを埋めるのではなく、交通や宿泊など必要な部分だけを決め、食事や立ち寄り先は現地で選べるようにしている人が目立つ結果になりました。
では、18人は旅行を具体化していく中で、どのように情報を探し、保存し、実際の行動へつなげているのでしょうか。
【調査概要】
調査時期:2026年8月9日(日)
調査手法:街頭インタビュー調査
調査地点:表参道
調査対象:おしゃれなZ世代の女性18名
調査項目:
・この夏、少し遠くへ出かけましたか? または、これから出かける予定はありますか?
・その予定は、どんなきっかけで「行こう」と始まりましたか? 誰とどのように決めましたか?
・その行き先や場所、体験を最初に知ったきっかけは何ですか?
・気になった後、何を知るために、どのような順番で情報を集めましたか?
・気になった場所や情報を、どのように保存・共有しましたか? また、現地でどのように活用しますか?
・当日までに事前に決めておきたいことと、現地で判断したいことは何ですか?
・複数の候補から、最終的に「そこへ行く」と決めた理由は何ですか?
など
調査実施機関:スタイルアリーナ(style-arena.jp)
Instagramで「発見」、TikTokで「検索」する旅行情報
今回の18人では、旅行情報を探す場としてInstagramやTikTokが多く使われていました。何となく投稿を眺める中で「行きたい」と思う場所に出会う人もいれば、地名や店名をアプリ内で検索する人もいます。
釜山旅行を計画している方はTikTokの検索欄に「釜山」と入力し、VLOGや紹介動画を幅広く確認。気になった店はNAVER Mapで写真やクチコミを見ていました。一方でシンガポールへの旅行を計画している方は、Instagramで見たチャンギ国際空港の写真からシンガポールに興味を持ったとのこと。気になったコーヒーショップは、店名やハッシュタグでさらに深掘りしています。
・「Instagramだと自分の好みに合ったものを出してくれるので、結構ストライクなものが出てきやすい」(24歳・コンサルタント)
SNSは、行きたい場所と偶然出会う「発見」の場である一方、地名や店名から能動的に調べる「検索」の場としても使われていました。普段から使っているSNSの中で気になる場所を見つけ、そのまま詳しく調べていく人もいます。
一方、SNSの役割は人によって異なります。店や観光地を決めるために使う人もいれば、ベルリン旅行のように「その都市で何が流行っているのか」を知るために使う人もいました。SNSに唯一の正解を求めているのではなく、旅行のイメージを広げるために見ている場合もあります。
SNSで見つけて、別の情報で「確かめる」
SNSで気になる場所を見つけても、それだけで予約や出発まで進むとは限りません。実際に旅行として成立させる段階では、Google Maps、公式サイト、旅行予約サイト、クチコミ、身近な人の経験などが加わります。
回答者のひとりが軽井沢の旅館を探すときは、TikTokで候補を広げ、旅行サイトのランキングを確認し、公式サイトとInstagramの写真を見比べていました。
・「最初は公式サイトの写真を見るんですけど、公式の写真は大体美化されていると思っているので、その後にInstagramなどで、もう少し現実っぽい写真を探します」(24歳・営業職)
SNS、地図、公式サイト、予約サイト、クチコミなど、知りたいことに応じて複数の情報源を行き来する姿が見られました。SNSで気になった場所を地図で確認したり、公式サイトの情報をSNSの写真と見比べたりしながら、行き先や現地での過ごし方を具体化しています。
旅行前に集めた情報は、現地で選ぶための「手札」になる
18人の回答を追う中で、情報収集と実際の行動をつないでいたのが「保存」です。ただし、保存した場所をすべて予定に入れるわけではありません。
シンガポールを検討している方は、Instagramに旅行用の保存先を作り、気になる投稿を広く残していました。先に巡る順番を決めるのではなく、旅行中に保存したものから候補を探し、その日の気分や天候、体力、時間に合わせて選んでいます。
京都へ定期的に行く方は、InstagramやTikTokで保存した場所を時間があるときにGoogle Mapsへ整理。友達に事前共有するのは絶対に行きたいところだけで、そのほかは現地で提案していました。
・「現地についてGoogle Mapsを見たときに、保存マークがついている場所が近かったら『ここ保存しているから行こう』となります」(22歳・アパレル)
この回答者は、近くの保存済みスポットが混んでいたり、予約で埋まっていたりすると、地図を見て別の候補へ切り替えています。保存している場所が多いほど、その場で選べる場所も増えると話していました。
他にも、SNSの保存を旅行が決まった時と出発直前に見返す人、Google Mapsのピンを見ながら効率の良いルートを考える人、LINEで送り合ったURLを後から読み返す人がいました。保存先はSNS、地図、スクリーンショット、メモ、LINEとバラバラでも、一度見つけた情報を必要な場面で使い直す点は共通しています。
今回の回答では、保存は必ずしも「ここへ行く」と確定させる行為ではありませんでした。気になる場所をいったん残しておき、旅行が決まった時に掘り起こす。さらに現地では、現在地や天気、混雑、営業時間、体力、その日の気分などに合わせて、その中から行く場所を選ぶ。旅行前に集めた情報は、現地で「その時に合う場所」を選ぶための“手札”として使われていました。
交通・宿泊は先に、食事や立ち寄り先は現地で決める
保存した候補を現地で使う背景には、旅行前にすべてを決め切らない計画の立て方がありました。
複数の回答で先に決められていたのは、交通手段、宿泊先、集合時間、予約が必要な体験、どうしても行きたい場所など、押さえなければ旅行が成立しにくいものです。
一方、食事、カフェ、買い物、気軽に立ち寄れる場所は、その日の天気や体力、気分に合わせて選ばれていました。
・「細かく決めすぎないのは、その都市で余裕を感じながら過ごしたいからです」(25歳・デザイナー)
外せない予定だけを先に決め、残りは候補として持っておくからこそ、現地で迷い過ぎず、その時の気分も優先できます。今回の18人では、予定を決める範囲と、あえて決めない範囲を分け、「その時の自分たちに合う選択」ができる余白を残す旅行の組み立てが多く見られました。

「行ってみたい」を「ここに行く」に変える、旅行情報の作り方
旅行先を紹介する情報は、出発前に行き先を決めるためだけに見られているわけではありません。保存された投稿は計画時にもう一度開かれ、旅行中には、現在地や天気、混雑、その日の気分などを踏まえて、次に行く場所を選ぶ材料にもなります。
では、実際に訪れる場所の候補として保存され、後から見返されるためには、どのような情報が必要なのでしょうか。
今回の回答では、「写真が綺麗だった」「自分の好みに合っていた」といった、まず心が動いたことをきっかけに、その場所に興味を持つ姿が見られました。シンガポールへの旅行を考えた回答者も、Instagramで見たチャンギ国際空港の写真に惹かれたことが、興味を持つきっかけになっています。
そう考えると、旅行情報の発信では、まず「ここに行ってみたい」と心が動き、保存しておきたくなるような写真や動画、そこで過ごす時間を想像できる発信をつくることが、ひとつの入口になりそうです。
一方で、「行ってみたい」だけでは、実際の来訪にはつながりません。今回の回答では、SNSで気になった場所をGoogle Mapsで確認したり、公式サイトや予約サイト、クチコミなどを見たりしながら、行き先を具体化する行動も見られました。
だからこそ、SNSでは心を動かすだけでなく、施設名や場所など後から検索し直せる情報を残しておくこと。そしてGoogle Mapsや公式サイトでは、営業時間、料金、アクセス、予約の要否など、「今日ここに行けるか」を判断できる情報を用意しておくことも重要だと考えられます。
「行ってみたい」と心を動かす。保存しておきたくなる。そして、必要なときに見つけ直し、「今日、ここに行こう」と判断できる。
今回の18人の回答から見えてきたのは、旅行情報を一度の発信で終わらせるのではなく、「発見→保存→再確認→現地での判断」までをつなげて設計することが、実際の来訪につながるひとつのポイントです。

18名の「旅行の決め方」をダウンロード
ダウンロード資料では18名の行き先、旅行のきっかけ、情報収集、保存・共有方法、事前計画、最終的な決め手を実際の発言とともに掲載しています。
おしゃれなZ世代が旅行をどう考え、どこまで決めているのか、本文で紹介しきれなかった回答も、ぜひ覗いてみてください。
スタイルアリーナでは、若者のリサーチを通じて得られた生の声を調査・分析し、記事やSNSなどのコンテンツへ展開しています。リアルな感覚や行動を起点に、企業やブランドの課題、発信目的に合わせた企画・制作まで一貫して対応いたします。
今回のような調査をはじめ、若者への理解を深めたい方、その声を生かした発信を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
