风格竞技场一般日本时装协会工作。

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2019.07.12

整个设施巨大的图书馆空间“SiRiUS”

  • Category culture

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大和市文化創造拠点

施設全体が巨大な図書館スペース " SiRiUS (シリウス) "

 

シリウスは、2016年7月竣工、11月開館の図書館を中心とした文化施設で、設計は株式会社佐藤総合計画。建物は、図書館棟、ホール棟、背面に突き出した平屋建ての棟の大きく3つに分けられている。大和市の発表では、2019年2月には開館2年3か月で累計来館者700万人を超えたという人気の施設だ。

 

大和駅からは、シリウスの敷地の角地から横断歩道を渡ってアクセスするが、小規模なエントランスは横断歩道に向かって角度が振られているので、吸い寄せられるようにして入館できる。

正面は、雛壇状にセットバックさせたことで視界は空に向かって柔らかく広がって高さ方向の威圧感を抑え、屋上に植えられた緑を眺めながら入館すると、右手にスターバックス、左手に書庫が広がる。入口の脇にカフェと開かれた書庫がある計画、人の流れを促す曲面の書棚を置く計画、テラス席を設ける計画は、過去にも例はある。既存例との違いは、建築的には空間を仕切る壁や開口を取り払い、ソフト面では本を持って自由に行き来できる規則の壁を取り払った点だ。

 

全体計画に目を転じると、図書機能は南北に開き、ホールは東側、西側の西日が差す部分には1、2階はトイレやサブホールなど、3階は多目的室やげんきっこ広場、その他の階では書棚などを設けて西日を遮り、閲覧の場を北側に集中させている。

本の閲覧は、柔らかい間接光の差す北側とするのが標準だが、1~4階までの北側はどの場所でも本を読むことができ、吹き抜けを設けて南側の縁にも閲覧の場を設けたことで、室内側でも柔らかい光のもとで独立性の高い閲覧を実現させている。

北側の雛壇に樹木を植え、テラス席を設け、北側間接光を最大限生かす計画として、直射日光で閲覧場所が限定されるという壁も取り払っている。

 

もうひとつ興味を持ったのは、外部の庭園。正面脇の並木を抜けて階段を昇る通路は、内部とほぼ関係なく存在している。

南側に抜けると植物に囲まれた通路があり、植物を眺めながら歩くと、この庭園は一旦途切れ、目先には赤い鳥居、左側には再び樹木が目に入る。この道は、大和天満宮へと誘う参道の役割を果たしており、一旦樹木の縁を切って、左手先で今度は天満宮を囲う鎮守の森となる。直進すると鳥居の全貌が現れ、左手に社殿が見えてくる。

天満宮の鳥居の先は、建物西側脇の階段へと続くが、正面には駅からの横断歩道が目に入る。横断歩道からは、正面にエントランスがあるので、階段は目に入りつつも館内に引き込まれていく。外部空間の活かし方の妙だろう。

 

 

 

 

 

 

 

博士(工学)、有限会社花野果 代表取締役

二村 悟

Satoru Nimura

受賞歴:O-CHAパイオニア学術研究奨励賞 受賞、第47回SDA賞 サインデザイン奨励賞・九州地区賞特別賞 受賞、第5回辻静雄食文化賞 受賞ほか

静岡県掛川市 (旧大東町) 生まれ。博士(工学) (東京大学)。
東海大学大学院博士課程前期修了。元・静岡県立大学食品栄養科学部 客員准教授。
現在は、有限会社花野果 代表取締役、専門学校ICSカレッジオブアーツ 非常勤講師、日本大学生物資源科学部森林資源科学科 研究員・非常勤講師、工学院大学総合研究所 客員研究員。

主な著書:水と生きる建築土木遺産 彰国社 2016、日本の産業遺産図鑑 平凡社 2014、食と建築土木 LIXIL出版 2013、図説台湾都市物語 河出書房新社 2010

花野果 HANAYAKA
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