风格竞技场一般日本时装协会工作。

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2017.06.23

The 26th AUTOMOTIVE ENGINEERING EXPOSITION YOKOHAMA 2017

  • Category culture

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第26回 「人とくるまのテクノロジー展2017横浜」

 

 

 今回で26回目となる自動車技術展、「人とくるまのテクノロジー展」は昨年同様、3日間行われ、国内でも有数の出店規模を誇ることで知られている。

 自動車業界の第一線で活躍する技術者や研究者のための自動車技術の専門展として1992年に始まり、技術展と称するだけにワークショップや特別セッション、試乗会など、見て触って感じることのできる体験型の大型展示会であることから、毎年大勢の来場者で朝から賑わいを見せている。

 「社会が変わる、技術が変わる、くるまが変わる」をテーマに掲げ、この先どのように社会とくるまが協調し、進化していくのか、くるまの新たな活用や可能性、人との関わり合いを、従来の延長ではない新たな形で進化しているのが印象的であった。

 出展している会社それぞれが、各々の技術を持ち、どうくるまの中に取り入れているのかがこの展示会の見どころであり、昔、子供のころに夢見た映画の中の世界にしか存在しなかったくるまや技術が現実世界に存在しており、なんとも近未来的な雰囲気を漂わせていた。

 

 

 その中でもひと際目立ったのが、旭化成の「AKXY(アクシ―)」。AsahiKaseiの大文字「AK」、お客様のYouの大文字「Y」をかけるという意味で「X」を用い、「AKXY」という名になったそうだ。「自動車の安全・快適・環境への貢献」をテーマに開発した「AKXY」は、その名の通り、外装から内装、システムに至るまで、各種事業を展開している旭化成だからこそできる技術でいっぱいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 シャープでスタイリッシュな外装にマッチした白と黒を基調とした内装で、体全体がくるまに包まれているような、そんなフィット感と温かさを感じる。乗車定員員は3名でシートにはラムース(マイクロファイバースエード)、シート底面等にはフュージョン(3次元立体編物)を使用しており、長時間のドライブでもその時間を忘れてしまうほどに快適だ。また、シート横の「CO₂センサー」には、旭化成の世界初室温動作のInSb量子型フォトダイオードを搭載しており、自動で車内・ドライバーのCO²を計測し、快適な車室環境を提供する、なんとも近未来型のくるまである。その他にも、「非接触脈波センシング」といった、ビデオカメラによるヘモグロビン波長吸光を行い、連続脈波抽出し、リアルタイムの脈拍数を測定する機能さえも搭載している。高齢化ドライバーによる事故が増加の一途をたどる昨今の日本においては、なんとも画期的な機能ではないだろうか。こうした技術によって、カメラがドライバーの飲酒を察知し、運転ができなくなるような機能をこれから搭載していくのが今後の目標だという。

 

 

 「AKXY」にはこうしたカメラやセンサーに対して作動する機能の他にも、外装の塗装や、タイヤ、ナンバープレートなど、くるま全体に旭化成の技術と工夫が施されており、その魅力は紹介しきれないほど詰まっている。

遠い昔に抱いていた、想像の中にしか存在できなかったものが、今こうして現実の世界にあるというのだから実に驚きである。技術は人の手によって生み出され、くるまが変わり、社会をも変えてしまう。こうした旭化成の巧みな技術、研究努力が世の中全体に普及し、日本から、そして世界にまで広がり、世界のくるまの常識を覆す日も遠くはないだろう。

 

 

 

 

 

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