スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2017.04.24

コラムVol.51『最先端ボトム』

  • Category FASHION

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スポーティーブーム

 

 今、ストリートで最先端のボトムといったら「ラインパンツ」。着用者はクールな雰囲気のレディースに多い傾向だ。色はほぼ決まって白のサイドラインが入り、マキシ丈でルーズなシルエットが定番。近年はスカンツやスカーチョなど、空前のワイドパンツブームの中、次なるヒットアイテムはラインパンツで間違いない。また、ラインパンツの一種として「adidas」3本ラインのジャージも多く見かけた。

 

                 

 

80'sリバイバル

 

 ボリュームがあるアウターにルーズなラインパンツ、スニーカーだと、思い浮かぶのは80'sファッション。今年トレンドだったファーコート、MA-1、フープピアス、サッシュベルトなども、80'sを代表するトレンドアイテムだった。好景気の80'sファッションとの近似性を考えると、これから東京オリンピックに向けて経済も上向きになるのでは、と淡い期待も湧いてくる。

 

 

コレクションとストリートの時差

 

 さて、なぜ今ラインパンツがトレンドになったのか。実は約1年前の2016S/Sで既に「GUCCI」や「CHLOE」がコレクションにラインパンツを登場させていた。ジャージまでスポーティーでなくとも、ノーマルなワイドパンツにサイドラインの入った物は、昨年の夏あたりから売り出されてはいたが、着用者はほとんどいなかった。その頃、日本ではスカンツなどのワイドパンツブームがあり、ラインパンツの出る幕は無かったのだ。コレクションと実際には1年程のタイムラグがあり、今冬辺りからボアコートのようなボリュームのあるアウターと共にストリートへ登場した。

 

                 

 

 2017S/Sとして、ラインパンツは昨年よりも様々なファッションブランドからリーズナブルに販売されている。春から夏にかけて更に着用者は増加していくだろう。普段のシティーファッションだけでなく、スポーツシーンや旅行のフライトファッションとしても文句無しの優秀アイテムだ。

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