共創の熱気で彩る“盛り服進化版”｜TOKYO GIRLS COLLECTION 2025 A/Wをレポート

SPECIAL

2025.09.09

共創の熱気で彩る“盛り服進化版”｜TOKYO GIRLS COLLECTION 2025 A/Wをレポート

— 透け感×レイヤード×Y2Kアクセントで、20周年を迎えた“東京ガールズコレクション”が次なるファッションステージへ —

20周年という節目を迎えた第41回マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2025 AUTUMN/WINTERが、9月6日さいたまスーパーアリーナで開催された。

2005年に誕生した『東京ガールズコレクション』。当時、世界中のファッションショーは限られた関係者やセレブリティのみが参加できる特別な場所だった。TGCはそんな概念を覆し、誰もが参加することができる開かれたファッションの祭典としてスタートした。今でこそ一般の方も参加できるファッションイベントは多くあるものの、当時はこのTGCの斬新で画期的なスタイルは爆発的な人気を誇り、同様のイベントのパイオニアであると言っても過言ではない。

テーマは「BEYOND TOGETHER 〜「共に創る」のさらにその先へ〜。20年にわたり日本のファッションシーンをリードしてきたTGCが、次のステージへ踏み出す“共創”のメッセージを掲げ、会場を埋め尽くした観客とともに新たな熱狂を生み出した。

「TGC SPECIAL COLLECTION」

(左から)三吉彩花、中条あやみ、池田エライザ

ランウェイには、ArchiDanTe.、CHIDORI、Darich、GYDA、MILKFED.など、今のトレンドを象徴するブランドが並んだ。ジャンポール・ゴルチエやdisemBySiikなどのコレクションブランドも出演し今回のショーも大きな話題をさらった。

恒例のオープニングショーは日本を代表するスタイリストの1人、野口強氏によるランウェイ。野口氏はTGCを2011A/W からTGC SPECIAL COLLECTION を手掛けている。今回はここ10年のTGCを彩ってきた中条あやみ、池田エライザ、三吉彩花の3人がトップバッターを飾った。

Darich

(左から)村重杏奈、藤田ニコル、KOKONA・SUZU(ME:I)

MILKFED.

(左から)丸山礼、なごみ

GYDA

(左から)生見愛瑠、岡崎紗絵

9090girl

(左から)とうあ、希空

MARITHE ＋FRANCOIS GIRBAUD

(左から)なごみ、生見愛瑠

ジャンポール・ゴルチエ

(左から)三吉彩花、土方エミリ

WEGO

(左から)せいら、山下幸輝

Next Designer’s STAGE

(左から)藤田ニコル、とうあ、村重杏奈

おおとりの圧倒的なオーラ「池田エライザ」

(左から)樋口幸平、池田エライザ

「原宿カワイイ×韓国アイドル、TGCのランウェイを熱狂で包む」

TGC 2025 A/Wのアーティストライブでは、原宿発のポップカルチャーと韓国アイドルの圧巻パフォーマンスが融合。ファッションと音楽が交差する瞬間に、会場のボルテージは最高潮に達した。

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TGC 2025 A/W ― 20周年の熱狂が描いた、次世代ファッションの現在地

20周年の幕開けとなった今回のTGCは、過去の歴史を祝うだけではなく、次の20年を見据える強いメッセージにあふれていた。ファッションと音楽、エンターテインメントが交錯し、多様性とグローバル感覚を取り込みながら、リアルとSNSの両軸で盛り上がりを創出する。その姿は、若者の消費行動やカルチャーを牽引する巨大プラットフォームとしての存在感を改めて示したといえるだろう。

客席を見渡せば、来場者自身もまたリアルトレンドの体現者。透けトップスにミニスカートとロングブーツを合わせたY2Kスタイルや、オーバーサイズのロングコートに厚手ソックスを効かせたストリート寄りのコーディネートなど、多様な“今っぽさ”が同じ空間に共存していたのが印象的だ。TGCは単なるショーではなく、来場者ひとりひとりが参加する「リアルファッションフェス」であることを改めて感じさせる。今後もTGCの盛り上がりに目を離せない。