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2018.01.09

コラムVol.77『捨てたもんじゃない、日本の文化』

  • Category FASHION

 

 

「突如現れた変わり者」

 

 昨季MM6で話題となったMaison Margielaが今季もあるアイテムで盛り上がりを見せている。それが「tabiブーツ」だ。1989年のパリ・プレタポルテコレクションで登場して以来、新しいデザインが続々と登場している。昔からあるアイテムがなぜ急に今までにない盛り上がりを見せているのか。一見躊躇してしまいそうな“tabi”という、個性的なアイテムがなぜ選ばれ続けるのか。その謎に迫る。

 

 

 

「優秀な日本の伝統文化」

 

 日本の“足袋”にインスパイアされデザインされたtabiシリーズ。代表的なショートブーツをはじめ、バレエシューズ、ミュール、ロングブーツなどアイテムは様々。それらに共通して言えるのが、2つに分かれたつま先と、できるだけ素足に近づけるための薄めのソール。これらの特徴が足をしっかりとホールドし、フィット性があり履き心地は抜群。更にヒールは太めの円柱型である為、例え高いヒールでも安定感があり歩きやすい。また、ブーツの留め具は鞐(こはぜ)を使い、なんとも粋なデザインになっている。このように日本の足袋を忠実に再現することで、今までなかった履き心地を手に入れたtabiブーツは、一度履いたらやみつきになる。

 

 

 

「オシャレは足元から」

 

 tabiブーツ盛り上がりの背景は、Maison Margiela表参道店10周年という節目の年であることが言える。そこでメゾンのアイコン的存在である「tabi」シリーズから、歴代のtabiシューズの展示を行ったり、限定ブーツが登場したりと盛り上がりを見せ、SNSやメディアに登場する機会が増えた。メゾンマルジェラはオシャレなルックスだけじゃなく、そこに“足袋の機能性”を付け加えた。洗練されたモードなデザインと、見た目以上の履き心地をもつtabiブーツはこれからも愛されていくアイテムになる。最近メンズラインでもtabiスニーカーが登場した為、今後は男女問わず広がっていくだろう。

 

 

 

 

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