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2017.04.03

コラムVol.49『脱地味、着こなしはベルトで変わる』

  • Category FASHION

 

トレンドの推移

 

 最近、「太ベルト」を使ってコートやワンピースなどの上から巻いてウエストマークをしているスタイルをよく見掛けるになった。太ベルトは約10年前にも流行ったリバイバルアイテムだが、当時のデザインは編みこまれたエスニック調の物や、ゴム素材でフロントの金具を留めるタイプの物が主流。その勢いが衰退した以降は、チェーンベルトや細ベルトなどさりげなく取り入れるものがメインになった。style-arenaの過去スナップを振り返ると、カラフルな細ベルトが多く、洋服に対して補色(反対色)で取り入れている印象だ。さて、復活を果たした太ベルトだが、今年はシンプルでスタイリッシュな物に人気が集中した。中でも「サッシュベルト」の着用率がじわじわと上がっている。

 

 

呼び名の由来

 

 サッシュベルトとは“幅広で柔らかい帯状のベルト”で巻き付けるタイプの物。16世紀以降に部屋着の装飾用として流行り、18世紀以降は女性の正装にも使用されていたのを見ると実用性よりも装飾性に特化したアイテムだということが分かる。継続しているヴィンテージブームがこの時代とマッチしたところから、サッシュベルトの注目度が上がったのだろう。ちなみに、サッシュ【sash】はトルコの民族衣装で腰に巻く飾り帯の呼び名から由来している。

 

 

サッシュベルトの使用例

 

 巻き方は 「かた結び」が主流で、スタイリッシュに結んだベルトの余りを垂らすのがポイント。コートの上から巻いてアクセントにしたり、ロングワンピースに合わせて、スタイルアップ効果を狙ったり用途は様々。下記写真の女性は、アウターの上にサッシュベルトを使用した上級者コーデ。ネイビーのトップスとブラウンのベストをブラックのベルトで締める事によって、メリハリが効いたスタイルに。バッグとブーツもベルトの色と合わせて、コーディネートに統一感を持たせている。

 

 

コルセットベルトの登場

 

 サッシュベルトだけでなく、ネクストブームとして「コルセットベルト」にも注目が集まっている。本来、コルセットはウエストを細くみせたりするのに使用される補正下着だが、現在はファッションアイテムとして台頭してきた。サッシュベルト同様、ウエストマークに使用することで、スタイルアップを狙える。カジュアルな印象のサッシュベルトよりも女性らしさを強調できるアイテムだ。

 

 

 近年、ボトムスの主流がイージーパンツになってから、ベルトの必要性が全く感じられなくなってきている。それほどウエストはゴムや紐の物がほとんどだ。しかし、以前と用途が違うとはいえ、今回のようにベルトが脚光を浴び始めたのも事実。また、ガチャベルトというロングベルトを腰回りに長く垂らすコーディネートもトレンドになる兆しが出てきた。2017年は居場所を見出したベルトの勢いに注目だ。

 

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