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2016.12.18

コラムVol.36『2016 A/W ライダースジャケットの動向』

  • Category FASHION

 

軽アウターの主役

 

 渋谷ストリートは毎年トレンドの変動が激しく、今年も移り変わりが見てとれた。昨年の軽アウターはMA-1人気が高かったが、今年はやや衰退。代わって注目を集めたのが「ライダースジャケット」だ。

 

                 

 

ブームの由来

 

 昔はバイカーやパンクというイメージがあり、特に女性にとってライダースは抵抗感のあるアイテムだった。しかし近年ではそのイメージを逆手に取り、ハードなアイテムを着ることで、より女性らしさを際立たせるというスタイリングが確立。昨年のMA-1 もこの法則に則ったブームといえる。今年はプリーツスカート、ペンシルニットスカート、ワイドパンツなど、スタイリッシュかつストレートなシルエットのボトムスがトレンドで、アウターには相性が良いコンパクトなライダースが採用された。

 

                 

 

今年流のコーディネート

 

 近年、ゆるいビッグシルエットのものが流行りだが、ライダースだけはコンパクトでジャストサイズが主流。スタイリングは全身をオールブラックでシックにまとめつつ、足元はペタンコシューズやスニーカーでカジュアルダウンする人が目立った。また、袖を通さずサッと肩掛けするスタイルが今年流だ。

 

                 

 

 ライダースやMA-1の流行を見ると、「本気」、「ガチ」になることを恥ずかしい、カッコ悪いとする風潮が垣間見えた気がした。コーディネートの引き算の上手い若者はスパイスのあるアイテムを取り入れても、結局他のアイテムで中和させてしまう。目立つことを恐れず、スパイス同士を掛け合わせたファッションも久しぶりに登場してほしい。そうすれば、現在の平凡な日本のファッションシーンは10年、20年前の輝きや躍動感を取り戻せるのではないだろうか。

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