スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2019.09.20

裏地によって服は変わる | ベンベルグ®ラボ第2講

  • Category CULTURE

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<ベンベルグ>ラボ第2講が、日比谷三井タワー29Fの旭化成株式会社にあるベンベルグ裏地ミュージアム+(プラス)で行われました。この施設は、<ベンベルグ>裏地の歴史やTVCM、生地ハンガーや製品などが展示され、商談や学びの場として2014年に開設。2018年 11 月に神保町から日比谷にリニューアルオープンしました。

 


 

今回の講師は、旭化成株式会社の繊維マーケティング室アソシエートチーフコーディネーターの前田舞子さん。<ベンベルグ>を基礎からわかりやすく説明していただき、また、さまざまな実験を行いながらその機能性を実際に体感しました。

吸放湿性の実験では、密閉した専用容器にポリエステル裏地と<ベンベルグ>裏地を入れ水蒸気をあてることで、見た目にわかりやすく吸湿性を比較しました。


 

次にポリエステル裏地がついたジャケットと、同型・同サイズのジャケットで、裏地に<ベンベルグ>を用いたものを交互に袖を通し「すべり性」の確認。<ベンベルグ>裏地のなめらかな質感と着心地の良さは歴然でした。
また、裏地に静電気を発生させて「制電性」の違いも検証していきました。

実験を通し、裏地によって服は変わるということを体感しました。


 

ベンベルグ裏地ミュージアム+では、国内外のデザイナーズブランドによる<ベンベルグ>が裏地で使用された製品サンプルや現在国内で流通している<ベンベルグ>裏地の見本を見ることができます。布地ハンガーで沢山の裏地サンプルを見ることができるのは裏地のミュージアムならではです。製品サンプルを裏返したり質感を確認したりとここでしか見ることができない貴重な資料にワクワクしました。

原料から糸になり、整織や染めを経て生地として製品化されるまでの工程や <ベンベルグ>事業の歴史は、動画やパネルで解説していただきました。裏地のイメージ が強い<ベンベルグ>ですが、今回の講義を通して用途の多さを理解しました。

 

 



これまで写真や動画をみながら座学で学んできたことと違い、ベンベルグ裏地ミュージアム+では素材に触れながら学べる貴重な経験になりました

次回の講義のテーマは、「<ベンベルグ>アウター素材開発と産地との取り組み」です!

 

 

関係者の感想


講義を終え、受講生や関係者の方々に感想をうかがいました。


<産地の学校主宰 宮浦さん>
これまで写真や動画をみながら座学で学んできたことと違い、ベンベルグ裏地ミュージア ム+では素材に触れながら学べる。これは受講生にとって貴重な経験になりま す。立体的な情報が詰まっていて、とても効率的に学べた 2 時間でした。


<旭化成繊維マーケティング室 前田さん>
今回の講義では旭化成の歴史ある物づくりと共に、裏地によって服は変わる ということを伝えたかったのですが、とても真剣に聞いていただけました。受 講生の方々はサスティナビリティの考え方と一緒に育ってきた世代。”ファッシ ョン”を楽しむだけではなく、責任ある行動を果たす手段として捉えビジネス に転換していって欲しいと思います。


<受講生の声>
<ベンベルグ>はポリエステルに比べ、どこがどう優れているのかを動画や 実験を通して見て触りながら比べることができたので、その違いがとてもよく わかりました。

 

 

ベンベルグ®ラボについて

 

繊維・アパレル産業に携わる人材の発掘と育成、産地が抱える課題の明確化やプロジェクト支援など、繊維産業の活性化に向けて様々な取り組みを行なっている「産地の学校」。その主宰を務める(株) 糸編・代表の宮浦晋哉氏の活動に感銘を受け、2017 年に旭化成(株)が産地の学校と共同で産学連携プロジェクト<ベンベルグ>ラボを立ち上げました。

 

 

産地の学校 http://sanchinogacco.com/

旭化成株式会社 キュプラ ベンベルグ® https://www.asahi-kasei.co.jp/fibers/bemberg/


※ベンベルグ®は旭化成の再生セルロース繊維・キュプラのブランドです。

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