スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2017.12.04

コラムVol.74『2017A/WニットTREND』

  • Category FASHION

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「進化し続けるニット」

 

 徐々に気温も下がってきて、冬のワードローブを本格的に揃えたい時期に入ってきた。そんな冬のワードローブに欠かす事ができないのは「ニット」。一般的にはニット=トップスのイメージが強いかもしれないが、今季のニットはボトムスやセットアップにまで展開が広がり、素材やシルエットなどバリエーションも非常に豊富だ。糸やゲージの一つで、表情を一変させてしまうニットは、定番のアイテムではあるが、そのデザインや素材には無限の可能性がある。以前のような他のアイテムの引き立て役のニットばかりでなく、主役級のニットも多くなって進化を続けている。

 

 

 

「シャギーニットに注目」

 

 今季、注目すべき特徴の一つは“素材”。ベルベットやファー風など、ニットにはあまり使われる事がなかった素材も浸透してきていて、多彩なバリエーションだ。そんな今季の特徴がよく表れているのが、「シャギーニット」。シャギーニットとは、表面を起毛加工し、毛先に向かって毛量を減らしていく“シャギーカット”が施されているニットだ。毛足が長くふわふわしており、その肌触りと主役級の存在感で人気を博しているようだ。トップスはもちろん、今季人気のカーディガンなどにも展開が見られている。

(画像出典:mbkr.jp)

 

 

 

「ニットも“袖”がキーワード」

 

 今年の春夏で絶大な支持を得ていた“ボリューム袖”。昨シーズンから盛り上がった、「エクストリーム(極端)」のトレンドを引き継ぐ格好だ。人気が続くオーバーシルエットと比例して、ニットも広がった袖、長すぎる着丈などのアレンジが広がっている。例えばバルーン袖や袖がファーになっているものなどである。このように、袖にポイントを持ってくるのが今季のトレンドで、デザインの主流になりつつあるようだ。

 

 

 

 

 秋冬のコーディネートに欠かせない、ニット。今季に限らず誰でも持っているアイテムだからこそ、毎年、素材やディティールのトレンドが反映されているのがよく分かる。ニットを見ればリアルトレンドが分かる、と言っていいかもしれない。

 

 

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