空間を含めた圧倒的な独創世界に魅せられる

独自の徹底した世界観で迎えてくれる「Grimoire Almadel」。オーナー自らヨーロッパやアメリカ各地を飛び回って探し出した、アンティークやヴィンテージの洋服、小物類をメインに、インポートアイテムなども幅広く取り扱っており、驚くほどの充実ぶり。100年ほど前の衣装、ヴィンテージのウェディングドレス、オリジナルのヘッドドレスなど、希少でハイセンスな商品セレクトは、国内のみならず、海外セレブも足を運ぶほど注目されている。
内外装ともに小物や什器のひとつひとつまで大切にした空間で魅せる、欧米のブティックをイメージ。現実から切り離された幻想的な空気感に包まれながら、心が揺さぶられるとっておきの1点ものに巡り会える。
「欧米で見てきたものを東京のフィルターを通して表現し、オリジナリティのある面白いものを創っていきたい」と語るオーナー。これからも懐古にとどまらず、ヴィンテージ界に進化と革新をもたらし続けていくことだろう。

ロマンチックでスイートなクラシカルをまとう

1983年に雑踏の街・原宿にオープンし、昨年7月にひっそりとたたずむビルの一室に移転した、本物志向のヴィンテージファンに愛される隠れ家的ショップ。スタッフの手のより装飾されたロマンチック・ゴージャスな印象の店内は、古いヨーロッパの絵本に出てくるようなどこか懐かしく不思議な空間。その中にヨーロッパとアメリカで買い付けたヴィンテージやアンティークの洋服、雑貨、アクセサリーのほか、アンティーク素材を使ってリメイクしたもの、クリエイターによる手づくりのアイテムなどが所狭しと並んでいる。
さり気なくジャンクドールなどもまぎれており、ガーリーでフェミニンな中に退廃的なスパイスも。忘れ去られていたものが久々に訪れた屋根裏部屋でふと見つかるような、宝探し気分がわき上がる。
ロリータやゴシックファッションとも少し違う、「Meno」でしか表現できないクラシカルな色に、ぜひとも触れてほしい。