スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2019.05.13

コラムVol.108『TGCの来場者から見る、2019 S/Sトレンド』

  • Category FASHION

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「セットアップは定番ラインヘ」

 

 若干の寒さとともに幕を開けた、平成最後の東京ガールズコレクション。今回もトレンドに敏感な彼女たちのファッションをチェックした。印象に残っているのは昨年から注目を集めているセットアップが今年も多かったこと。

 1セットあれば着回しのきくアイテムは、コスメにカフェにと日々お金をかけつつオシャレに妥協をしない女性たちの強い味方。メンズスタイルに多いセットアップだが、もはやレディースの定番ラインとなりつつある。

  TGCステージの109系ブランドの中にも多く見られ、セットアップや“セットアップ風”などが取り上げられランウェイを盛り上げた。韓国ファッションのあおりを受け、日本のファッションにも広がりを見せたセットアップは、オンオフ使える定番として一着は持っておいて損はないアイテムだ。

 

 

 

「柄はポイントのみ、シンプルがベース」

 

  大きめの花柄や、レオパード柄など多くの柄が流行った2018年。春は毎年柄物が多く取り入れられるイメージだか、今年はどうやら少し違った動きがあるようで、柄の取り入れ方が変わってきている。

 具体的にはスカーフ、バッグ、靴、ビスチェなど、ポイントで柄を取り入れている人が急増した。ベースはシンプルだが、柄をポイントに置くことで、よりさりげないオシャレを実現。ギンガムチェック、花柄、レオパード柄など、様々な柄をアクセントとして取り入れている。

 また、昭和感がある“おさがり柄”とも揶揄された、「細かな幾何学柄」や「具象柄 (馬具、ベルト、ジュエリー、生物モチーフなど)」も多く見られた。昭和から平成を生き、令和へと受け継がれるファッションの一つになるかもしれない。

 

 

 

「多様化するファッションスタイルとトレンド」

 

 今回のTGCステージは各ブランド総じて「リゾート」、「テーラード」に焦点を当てたメイクとコーディネートの提案が多い。来場者の中にもすでにこのテーマを取り込んでいる人もいて印象的だった。

 更にジャケットスタイルのバリエーションは多様化し、年々デザインやシルエットも変化していっている。その激しく早く変化するトレンドを彼女達はどう自身のスタイルに取り入れるのか、2019年のトレンドの組み合わせに期待が高まる。

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