スタイルアリーナは一般財団法人日本ファッション協会が運営しています。

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2019.02.22

コラムVol.105『防寒アイテムがモードに返り咲く』

  • Category FASHION

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「進化形ダウンに注目集まる」

 

 昨季から流行る兆しがあった「ダウンジャケット」が今季トレンドアイテムとして大復活。ここ数年の冬アウターは“ロング丈”、“チェスターコート”などが主流だったが、今季はその逆をいく“ショート丈”、“ボリュームダウン”がマストアウターに。18-19A/Wのハイブランドのコレクションでも個性的な進化形ダウンが多く発表され、話題となっていた。しかし、ダウンと言えば、防寒対策としては頼れるが、ファッション性を考えると…なんて思う人もまだまだ多いはず。そんなネガティブイメージを払拭する、バリエーション豊富なデザインやカラーが今季は多く展開された。

 

 

 

「デザイン、カラーに今年らしさを」

 

 特に注目されたのは、ビッグシルエットやドロップショルダーなどの「デザインダウン」。丈はボトムスを選ばないショート丈が断然人気。また、ダウンと言えばフード付きの印象も強いが、今季はショールカラーやノーカラーの物が主流。顔周りをスッキリさせる事でダウンの着膨れを解消し、着痩せ効果も期待できる。また、素材や色によって印象が変わるダウンは、カジュアルだけでなく様々なシーンに使える。マットな質感の素材を選べば、キレイめなコーディネートにも使いやすく、コーディネートの幅も広がるだろう。

 

 

 

「肩落としが今流の着こなし」

 

 今季は敢えてワンピースやフレアのロングスカートで合わせたりと、全体的にボリューム感のあるスタイリングをよく目にする。そんなコーディネートの時は、トレンド感を出すために「肩落とし」がマスト。肩落としは春夏のシャツなどに言われていた「襟抜き」がアウターやカーディガンなどにも適用されたもの。その名の通り肩を落として着ることで、野暮ったい印象になりやすいダウンジャケットも、ルーズな印象になり、コーディネートに抜け感を出せる。また、肩落としで着るときのポイントは、必ずオーバーサイズのものを選ぶこと。それによってゆったりとしたシルエットが生まれ、より自然にこなれ感を演出できるのだ。

 

 

 

「ダウン人気はアウターに留まらず」

 

 そんな今季のトレンドアイテムであるダウン。その勢いはアウターだけにとどまらず、「ダウンマフラー」と名付けられた超ボリューミーなマフラーまで登場している。アウターとしてのダウンと同様、軽量で保温力に優れているのはもちろん、チクチクしないため、ウールのマフラーが苦手な人にもオススメ。コーディネートがマンネリ化しがちな今の季節に、ボリューミーでカラフルなダウンマフラーはスタイリングのアクセントとしてもピッタリだろう。

ダウンマフラーの火付け役は「THE NORTH FACE」。近年のアウトドアブームでリュックやアウターなどを中心に人気を集めてきたが、今季はブランドロゴの入ったダウンマフラーに注目が集まる。アウトドアはもちろんのこと、タウンユースにも使用できるTHE NORTH FACEの物は、使用時にズレることのないよう片側がループ状となっており、巻き直すストレスもない。更に70年代リリースのダウンベストをイメージした、ジップ付きのフェイクベスト型も展開されており、インナーダウン代わりにも使えると話題となっている。

 

 このダウン系のアイテムは来季も間違いなくトレンドとなり、今季よりも幅広い商品展開が見込まれるだろう。

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