オフショルダーでリラックス感のあるフェミニンルック

16世紀、女性の表着だったワンピースドレス型上衣のローブを、オフショルダーのトップスで表現。当時は胸元や背中が広く開いたものが多く、胸や腰のふくらみを強調して女性らしさをアピールしていたとか。また、ビロードやサテン、ダマスク、タフタなどの生地で仕立てられていた。

ボリューム感のあるアンティーク調のフープピアスやブレスレット、ネックレスをアクセントに加え、クラシカルなムードをアップ。幅のあるベルト使いが、シルエットを引き締める。

登場人物たちの髪型にも注目。緩やかな編み込みをさり気なく取り入れて、16世紀ヨーロッパの雰囲気を柔らかく演出。

ボヘミアンなトップスで上品な大人カジュアルに

金や銀の糸でつくられた繊細なレースや、宝石などのゴージャスな刺しゅうが施された衣装は、女王の権力を象徴するものであった。また、スペイン・モードの影響により、色は黒などの暗色が流行。ドラマでは豪華な刺しゅうが美しいボヘミアンを取り入れた、ロイヤルファッションが度々登場。

ボヘミアントップスをフィーチャーし、ハットやレザーチョーカーを合わせ、メアリーとは対極のアクティブなスタイルに。ドラマ同様に大きなビジューピアスを添え、ゴージャスなスパイスもきかせる。

スキニーパンツを組み合わせ、足元はすっきりと。エアリーに広がるトップスとシャープなボトムとの掛け合わせが、絶妙なバランス。編み込みでまとめた髪型と、ハットの相性もバッチリ。

センシティブなレースガウンで色気漂うエレガント

レースがヨーロッパファッションに初めて登場したのは、16世紀半ばのイタリア。その後、フランスやイギリスにも伝わり、贅沢と権力のシンボルとして衣装に取り込まれていく。ちなみに、上半身はぴったりと体にフィットさせ、コルセットで締め上げた細いウエストからスカートをふんわりと膨らませるシルエットが主流になっていくのも16世紀。ドラマではボリュームを抑えたスタイリッシュなドレスが多く見られる。

真っ赤な花冠の代わりに、スカーフをラフに巻き付けてオリジナリティを表現。カラーストーンを配した大ぶりピアス、ビジューが煌めく広めのベルトが、全体を引き締めるアクセント。

レースガウンのウエストリボンは、後ろでそれとなく結んで軽やかな印象に。濃色のトップス＆スカートと、爽やかなオフホワイトのレースによるコントラストもおしゃれ。