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2019.02.08

小西麗のあれが好き ~小旅行 前編~

  • Category FASHION GOURMET culture

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 旅行って、準備から楽しい。靴下どれにしよう、口紅は何本いれよう、どの本を持っていこうと考えたり、念のためにとカイロを詰めたりするパッキング・タイムが好きだ。  

 

 先日、京都に行ったのでその紹介をしたい。小旅行の鉄板「京都」だけれど、今回は京都市ではなく、「もうひとつの京都」へ。京都府って、実はとっても広いのだ。京都府が推す「お茶の京都」「森の京都」「海の京都」「竹の里・乙訓」という4つのエリアを堪能した。なんだか響きがダンジョンみたい。

 

 

 京都に来たなら、お茶を飲まなくては! ということで、まずは「お茶の京都」宇治へ。京都なので、緑のベレー帽で抹茶に寄せてみた。そういう茶目っ気が旅には必要なのだ。小物が華やかなので、メイクは色を控えめに。マットブラウンのディオール ルージュリキッド(#614)がお気に入り! 絶妙な赤みでなぜか顔色がよく見える。今期はブラウンリップばっかり選んでいた。

 駅から徒歩10分ほどの『福寿園宇治茶工房』では、玉露を使った「お茶の淹れ方体験」を実践。玉露は古来から「1番美味しい」とされる高級茶。一煎目はお茶の味を楽しむために、お茶菓子には手をつけてはいけない。旨味のギュッとつまった玉露は、お茶からとった出汁のような濃厚な味がした。

 

 

 

 

 

 

 鉄瓶から湯のみへ、湯冷ましへとお湯を移し、すこしずつ冷ましていく。ふんわりお茶の香りが漂う中、ゆっくりたっぷり美味しいお茶をいただくと心が静かになる。六煎まで出したふっくらとした茶殻は、出汁しょうゆにつけて食べられちゃうのだ。「お茶もお野菜の一種なんですよ」という店員さんの言葉に深くうなづく。葉野菜のおひたしみたい。工房は体験型で、コースが盛りだくさん。茶園があったり、器が作れたり、石臼で抹茶がひけたりもする。次は茶室で抹茶マナー体験もいいなあ。

 

 

 

 宇治川を渡って、『辰巳屋』さんで、ちょっと贅沢に抹茶料理のランチコース。すべてのお料理に抹茶が使われていて、その量7服分!「美白効果のあるビタミンもカテキンもたっぷりです」と説明してくれる女将さんも、福寿園の店員さんも、みんな美肌なのは抹茶効果だろうか……。

器が全部とっても可愛くて、運ばれてくるたび、開けるたびに心踊る。上品な和食は目にも美味しい。

 

 

 フィルムカメラは必携。ちょっと多めにフィルムを持っていくと安心。足りなくなると悲しいので、私は日数×1.5本ほど持参する。つい景色や動物ばかり撮りがちなんだけど、せっかくなので人を撮ろう。友だちはもちろん、自分も撮ってもらうべし。見返すと本当に楽しい気持ちになるし、現像してからシェアすることになるので、「楽しかったね」の連絡をするのもまた楽しい。

 

 

 

 

 

 晩御飯は、「森の京都」にあやかって『柳町』の「鴨すき」を。明治時代の町屋を改装した店内は超広々。このスケールは都内にも京都市内にもない空間だ。福知山市は山深く、新鮮な食材でジビエ料理が楽しめる。 このもりもりの九条ネギ、圧巻。ふわっと生姜が香るお出汁にしゃぶしゃぶすれば、「鴨ってこんなに美味しいんだ……」と感動の口どけだった。 後編も、京都満喫です。たくさん歩くときの裏技的アイテムもご紹介。

 

 

 

 

紹介店舗

 

「福寿園宇治茶工房」

住所: 京都府宇治市宇治山田10番地

電話番号 : 0774-20-1100

 

「辰巳屋」

住所: 京都府宇治市宇治塔川3-7

電話番号 : 0774-21-3131

 

「柳町」

住所: 京都府福知山市下柳町21番地

電話番号 : 0773-22-1809

モデル・ライター

Urara Konishi

ファッションモデルを経て、編集・ライター。三度の飯とブロマンスが好き。趣味はシール集めと模様替え。共著に『何処に行っても犬に吠えられる〈ゼロ〉』(百万年書房)、モデルから企画・編集を手がけたZINE『溶けかけのアイスクリームロマンス』。コンタクトはSNSアカウント記載のメールアドレス、もしくはアトリエMIRAIへ⇩

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