风格竞技场一般日本时装协会工作。

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2017.08.04

< WAZA - Craftsman work 5th > Charm of a rakugo ①

  • Category culture

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< 技 - WAZAシリーズ 第5回 > 

 

落語の魅力 ①

 

 近年はコミュニケーションの変化によって人同士の会話の苦手な人達が急増しているそうです。何を、どういう風に、どう話せば面白く会話が出来るのか?そんな事に悩んでいる方、ヒントは落語の中に溢れているのです。今回はそんな落語をご案内致しましょう。

 

落語(初級編)

 

 落語と言うと古くさい、年配の方の娯楽、などと思われがちですが・・・近年落語は一部の若い人達の間でも注目のエンターテインメントとなりつつある事も事実。

東京には四ヶ所の常打ち(年中無休)の演芸場があり、その他にも準常打ち(月に10日から20日程度)の寄席形式のホールや極々こぢんまりとした落語会が一ヶ月東京だけでも百ヶ所以上開かれています。皆さんのご近所でもよくよく見ればお蕎麦屋さんの二階とか、お寿司屋さんの宴会場、銭湯、カフェやジャズバーと、思わぬところで年に数回の落語会が開かれていたりすることもあると思います。

 

 今回は入門編として「まずは落語会へ行ってみよう」という事で「手軽に行ける寄席へでかける方」をご案内したいと思います。と言う訳で我々「五代目円楽一門」のホームグランドでもある『両国寄席』(毎月1日から15日まで開催)へ行ってみましょう。

開場は17時半、開演は18時となっていますが終演の30分前の20時までならいつでも入場出来る(休憩後割引も有る)ようになっています。

 

 せっかくなので、開場少し前に到着し表の構えを見てみると、入り口ドアの両側には幟の旗がはためきガラスのショウケースの中には今月の出演者が出番順にキレイに書かれたポスターが張ってあります。このポスターは寄席文字という独特の字体ですべて手書きです(橘流の師匠のプロの仕事となります)。

 さあ、そうこうしているうちに開場の時間となりますと、入り口付近に現れるのは前座と呼ばれる着流しの若手数人が開場を知らせる太鼓(一番太鼓という)を叩き始めます。運が良ければ日本でたった一人のスウェーデン人の落語家である前座の「じゅうべえ」さんが叩くところに出会えるかも(青い目の外人さんが着物姿で太鼓を叩いている風景はちょっとした不思議感が)・・・。

 

 入り口に入ると木戸と呼ばれる入場券売り場になります。

ここにも前座さんが一人笑顔で対応をしています。チケットの他にもビールやお酒、ピーナッツ、出演者のグッズなども売ってます。寄席は大抵飲食自由(一部不可もあります)なのでお弁当の持ち込み等もオーケーです。全席自由席ですからお好きな空席へ陣取ってみましょう。

 開演を待つ間、木戸でもらったチラシ等に目を通していると太鼓、三味線のお囃子に乗って最初の演者が登場しますが、大抵はこれも着流し姿の前座さんです。ザックリと言うとだいたい落語会は新人からベテランに出番が進むにしたがって番組が組まれているので、その辺りの違いも楽しみながら鑑賞して行きましょう。

 

 落語の構成的には大まかにマクラと本題に分かれています。本題はもちろん筋書きのあるストーリーですが、その前につくマクラと言うのは、それぞれ演者の特色の一番出る部分ですので注目ポイントです。一見世間話のように聞こえますが、その中には物事を面白く伝えるエキスが詰まっているからなのです。また、マクラの面白い演者とそうでもない演者の違いを探ってみると以外な会話術の妙が発見出来るかもしれません。

 

 お客様の中には会社の社長さんや学校の校長先生なども結構お越しになっていて、翌朝の朝礼のネタを物色にいらしているそうですし、よく年配の師匠のマクラに登場する吉田茂元総理や夏目漱石先生は事実よく寄席へ通っていたそうです。

 会話の妙によって物語を構築してゆく本題もふくめ、落語は300年以上の歴史を持った日本独自の演芸文化であることを是非再確認してみてください。

 

  申し遅れましたが日本ファション協会らしくお出かけの際の出で立ち?についても一言言わせて戴きますと、寄席は元来、銭湯の帰りや夕涼みのついでなどにぶらっと立ち寄ったフランクな場所ですので、カジュアルな格好で気軽にお出かけ戴ける所ですし、「この夏せっかく買った浴衣をもう一度着てお出かけをしたい!」というような皆さんにはお薦めのスポットとなると思います。

 それでは以上を踏まえた上で「落語会へゴー!」という訳でご来場お待ち致しております。

 

(文 三遊亭小円楽)

 

噺家

三遊亭小円楽

Sanyutei Koenraku

昭和35年6月12日生まれ。昭和55年12月会社員を経て、五代目三遊亭円楽に入門、「三遊亭かつお」を名乗る。昭和58年10月1日「かつお」のまま二ッ目昇進。昭和63年3月1日三遊亭小円楽に改名し、真打昇進。平成3年7月には国立演芸場若手花形演芸会「銀賞」を受賞している。
趣味の映画鑑賞では、平成27年より日本ファッション協会のシネマ夢倶楽部推薦委員に就任、年間200本ペースで映画の試写に参加しており、日本で一番試写室にいる落語家と自負している。テニスでは落語テニス倶楽部総監督、その他シナリオライティングなども行っている。
特技は、長唄、端唄、サーカスや法事などの変わり種司会。
主な出演番組
日本テレビ「笑点」 アシスタント 昭和57~58年
江東ケーブルテレビ「見たい知りたい江東区」 平成4~7年
CM出演
千代田生命「スーパーグランプリ」
高橋酒造「白岳・電車編」2005年
出ばやし
「外記猿」「奴の行列」

三遊亭小円楽の館
http://www4.point.ne.jp/~koenraku/
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